会社組織に所属していると「この仕事無駄だな」って思うことが多いですね。
会社には無駄なことが多いです。
しかし、その無駄はなかなか改善されて行かないですよね。
そして、改善されないことでしわ寄せがいくのは間違いなく社員です。
末端に行けば行くほど、会社の無駄のしわ寄せを受けやすい構図になっています。
今回の記事では、その辺のことを書いていきます。
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会社は無駄が多い
会社の中で無駄だと思う事って結構多いいですよね。
会社で働いている方であれば、いくつか思い当たることがあるのではないでしょうか。
- 無駄な朝礼
- 無駄な研修
- 無駄な会議
- 無駄なイベント
- 無駄な飲み会
このようなことを行っている組織はまだまだ多いと思います。
朝礼であれ、研修であれ、始めた当初は「何かの目的を果たすための手段」として使われていたはずです。
しかし、いつからか、やること自体が目的になってしまっていることも少なくないですね。
普段からコミュニケーションが取れている職場なのに、会社の決まりで部署ごとの朝礼や朝会を行っているとかであれば、無駄中の無駄です。
そして、無駄なことで割を食ってしまうのは間違いなく社員の人ですね。
無駄なことに振り回されて、自分の大切な時間を失ってしまうのは、そこで働いている人々になります。
上層部はわざわざリスクをとる必要がない
では、そもそもなぜ会社の無駄って減らないのでしょうか。
皆さんもこんなことを思ったことはありませんか。
「上層部から鶴の一声があれば良いだけじゃん」
って。
確かに、上層部から鶴の一声があれば、無駄なことなんて一瞬でなくなりそうな気がしますよね。
ただ、こういう場面で「鶴の一声がある」って実際少ないです。
なぜなら、上層部もリスクは取りたくないからです。
無駄だと思っていたことを辞めて問題が発生したら
もし、無駄だと思っていたことをやめて何か問題が発生したら、やめることを決定した上層部に責任がいきます。
責任をとる立場とは言え、なるべくなら責任を負いたくないというのが人の本音です。
経営者や、そこの近くで実際に権限を持っている上層部であっても人間ですから。
物事を辞めることにメリットが小さい
それに加えて、物事をやめることって、本人たちに対するメリットが小さいんですよね。
デメリットがあるのは社員だけという場合があります。
上層部にはデメリットがないので、やめるという判断をしなくても困ることがないのです。
上層部は、自分たちでいろいろと決定していく立場ですから、会社に無駄がはびこっていても、自分たちの行動は効率的になっていることが多いですよ。
- そんなの、上層部としての責任を果たせていないじゃん。
- 経営者だったら、会社全体のことを考えて判断を下すべき
って声もあるでしょうが、簡単には動かないのが現実です。
彼らもわざわざメリットが小さいことをしたくはないですし、物事をやめることで影響が出て、自分たちに責任がくることも避けたいのです。
誰も理由を知らない
では仮に、無駄なことを辞めようという話が出たとしましょう。
その対象が無駄だと思っていた朝礼だとしましょう。
この時に何を考えるかというと「そもそもなんでこういうことを始めたんだっけ?」ってことですよね。
何か目的があって、それを果たすための手段として始まっているわけですから。
でも、具体的な理由って誰もわからないことが多いです。
昔からの慣例で続けてしまっていますからね。
「多分、こういう事なんじゃないかな」って推測することはできますが、それはあくまで推測であるので、実際にはわからないのと同じことです。
理由がわからないのであれば、それを辞めることによる影響が把握できないですよね。
「そんなの、過去にとらわれずに、今必要ないと思うのであればやめればいいじゃん」って思うこともあるでしょうが、これも先に述べたのと同様に、影響が予測できないものをやめることのリスクを、わざわざ負いたくはないのです。
上層部には時間がないことも
考えたいけれども、考える時間がないこともありますよね。
考える必要性があるのは理解できるけれども、ほかの仕事に追われていて考える時間がないって状態です。
これは、働いている方であれば多かれ少なかれ思い当たる節はありますよね。
あれこれやりたいことがあるのに、時間がなくて手が回らないってことが。
同じようなことは上層部でも発生します。
正確にいうと、メリットの少ないものを考えるよりも、メリットの多いことを考えることに時間を使いたいのです。
これはこれで、合理的な判断をしているという事になります。
自ら動いて解決していくべし
トップが末端まですべて見回すことができれば理想的かもしれませんが、それにも限りがあります。
会社の規模が大きくななればなるほど、会社の細かいことを把握していくのは難しくなりますね。
会社組織に期待していても、なかなか改善されないことはわかっていただけたと思います。
自ら動くのが一番手っ取り早い
とはいえ、やはり無駄なことであれば廃止したほうがいいことには変わりありません。
結論としては、自ら動いていくのが一番早いということになりますね。
無駄な朝礼であれ無駄な研修であれ無駄な会議であれ、自ら動いてそれを廃止していくことが大切です。
反論を想定した対策を考えていく
無駄を発見したのであれば、それを廃止するためのロジカルな理由を考えていくことが必要です。
きっと、廃止することを躊躇するようなネガティブな意見が飛んでくると思います。
ただし、これはあらかじめ想定できることですよね。
どのような意見が飛んでくるのか想定して、そこに対抗できるようなロジカルな考えを頭の中に整えておくことは必要でしょう。
相手選びも慎重に
そして、改善提案をする相手も大事ですよね。
相手がどのような権限を持っているかを見極める必要はありますね。権限のない人に改善提案をしても仕方がないですし、時間の無駄になってしまう可能性が高いですから。
権限を持っている人に、冷静に物事をロジカルに話していけば、改善されることだってありますよ。
周囲の人を巻き込む
自分一人だけの意見よりも、複数人の意見のほうが聞き手に響くという事はあります。
一人で主張するよりも、複数人で主張する方が、相手へのインパクトが違いますから。
同様に、一つの部署が主張するよりも、複数の部署が主張したほうがいいことがあります。
もし、なかなか改善提案が受け入れられる状況にないというのであれば、周りも巻き込んでしまうという選択をとってみることもいいと思いますよ。
改善提案が通らないのであれば、環境を変えるのもあり
どんなにロジカルに話しても変わらないのであれば、その組織にいることは潮時なのかもしれません。
たとえ会社に不満があったとしても、それを超えるような充実感が味わえるのであれば無駄な部分に対してそこまでネガティブな感情を抱くことはないでしょう。
変わらないことに納得ができなくても、そういう社風だと割り切ってしまえればよいのですが、それができないのであれば、今の組織が自分自身にあっていない可能性が高いです。
会社に対してネガティブな印象が多くなってきてしまえば、自分自身が会社にいること自体がつらくなってきてしまいます。
どんな組織に所属していても少なからず無駄を感じることはあると思いますが、それが不満のレベルまで来ているのであれば、環境を変えることを一つの選択肢にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は会社の無駄が改善されない理由とその解決方法を書いていきました。
無駄だと思うのであれば自ら行動あるのみ。
行動して、変えられるところは変えていきましょう。