この記事では、以下のような気持ちへの対処法について話していきます。
- 仕事で全然やる気が出ない
- 毎日をただ何となく過ごしている
- 自分が無気力になったと感じている
仕事は、人生の時間の中でも多くの時間を占めることになりますね。
一般的な社会人なら一日8時間は仕事をしています。
これだけ自分の時間を投下しているのが仕事なので、その働き方次第で人生に大きな影響を与えるのは言うまでもありませんね。
その事実を前にしたときに「自分の人生はこれでいいのか」と、立ち止まって考えることもあるでしょう。
何かもやもやすることがあるのなら、そこは放置しないでしっかりと考えてみるべきです。
一度きりの自分の人生なので、自分の働き方について考えていくことはとても大切です。
Contents
無気力の原因は仕事環境にあり
目の前の仕事をただ消化して一日が終わっていませんか?
忙しい現代人は意識的に自分の時間を確保しなければ、自分のことについて考える暇もなく、あっという間に時間は過ぎ去っていきます。
仕事について「何かもやもやする、漠然とした不満がある」のに、考えることに時間を確保できないのならいつまでたっても自分の中での違和感は消えませんね。
充実しない日々は、放置していると悪化していくことになります。
自分が無気力になっていることに気が付いたら、まずは時間を確保して「なぜ自分が無気力なのか」を考えていくことが必要です。
感謝される機会が減ってはいないか
人間が大きな幸福を感じることの中に「人の役に立って周りから感謝された時」がありますね。
この記事を読んでいるあなたも、そんな経験をしたことがあるはずです。
人から「ありがとう」と感謝されたときに幸せな気持ちになったことがあると思います。
「人に感謝される」「人から必要とされる」ことは、集団生活を行う人間にとって「幸せ」を感じることができる瞬間です。
理想と現実に悩む現代人
そうは言っても、まずは自分自身の生活を先に考えてしまいますよね。
- 働いたって給料は上がらない
- 同じ給料なら、仕事をするだけ無駄
- 仕事がどんどん忙しくなっていく
このように感じていませんか。
ビジネスの世界はシビアですし、大きな成長が望めない日本では昇給は期待できませんね。
それなのに、仕事に量はどんどん増えていく、仕事に責任もどんどん重くなっていく。
自分一人の量で消化できないほどの仕事量になってくると、頑張っているのに「失敗続き」の状態が継続しがちです。
失敗が続けば、自分に対する自信の喪失にもつながってしまいますね。
失敗続き、自信喪失が続くと、仕事に対して無気力になってしまう事はある意味自然な流れなのかもしれません。
無気力症候群を疑う
無気力症候群という言葉をご存じですか。
厚生労働省が運営している「e-ヘルスネット」では、無気力症候群について以下のように説明されています。
無気力症候群(むきりょくしょうこうぐん)
なにもする気力がないこと。意欲のないこと。
意欲が低下したり、自発性が低下したり、感情の起伏が小さくなったり、周囲に無関心になったりするような無気力な症状を呈することを「無気力症」「無気力症候群」「アパシー・シンドローム」といいます。これらの反応は、強いストレスから心を守るための逃避行動だとも言われています。
この言葉は、厳しい受験を乗り越えてきた大学生に多く見られる「五月病」の症状として広く知られるようになりました。最近では学生だけではなく社会人でもこの症状を呈するひとたちがいることが報告されています。
出典:e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
五月病と聞けば馴染みがありますね。
この無気力症候群は、社会人でも見られる症状です。
- 仕事で一生懸命に頑張ったけれども、自分が期待した結果にならない
- 頑張っても頑張っても組織からの評価も良くならない、給料も上がらない
このように、「何をやっても無駄だ!」と感じている場合は、「学習性無力感」に当てはまるかもしれません。
仕事に対して無気力である場合は、職場環境が影響していると考えられます。
無気力は、強いストレスから自分の心を守る「逃避行動」を行っている状態。
強いストレスを受け続けることは良くないので、無気力の状態をそのまま放置するのは好ましいことではありません。
無気力症候群とうつ病の違いは
では、うつ病と無気力症候群の違いは何なのでしょうか。
無気力症候群の場合は「特定」のものに対して無気力になっている状態です。
例えば、仕事に対しては全くやる気が出ないのに、自分の趣味やプライベートには全く支障がない、食欲も普通にあったりします。
一方で、うつ病の場合は「自分は何をやってもダメなんだ」と、何事においても自分を悲観してしまう傾向にあります。
無気力の範囲が限定されているか否かが大きなポイントです。
うつ病の場合、体が動かせない、朝起き上がることができない、頭痛や吐き気がするなどの症状が現れることがあります。
自覚症状がある場合は、心の健康を保つために医療機関で相談することも大切です。
日本でカウンセリングと聞くと「心が病んでしまった人が行くところ」という認識がまだまだ強いと思います。
なので、カウンセリングを受けに行くことに躊躇される方もいるでしょう。
一方アメリカでは、カウンセリングは本当に一般的なこととされていますね。
カウンセリングを「整体」のような感覚で「こころを整える手段」として気軽に通えるような認識でいたほうが、自分にとってメリットがありますよ。
無気力になる仕事を続けることは良くない
無気力が続く場合「うつ病のような辛さやしんどさがない」と放置しておくことは好ましくありません。
放置しておくことで、うつ病に移行してしまう危険性を内包していることに変わりがないからです。
無気力状態が長く続くようであれば、上述したように医療機関を利用することは大切ですよ。
無気力は職場環境からの影響が大きい
仕事が失敗続きで自信がなくなると、自己肯定感が低くなってしまいます。
自己肯定感が低くなっていくと、仕事にも生活にも悪影響を及ぼしますね。
自分でも気が付かない間にこの負の連鎖に陥ってしまいます。
なので、自己肯定感が高くなるような環境を整えておくことはとても重要です。
自分が得意なものをやると自己肯定感は高めやすい
自分の強みを生かせる、または、自分が好きな仕事内容のほうがストレスは無くなりますね。
「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますが、好きでそのものを突き詰めていったときに、ほかの人と比べて上手にできるようになっていることはあります。
上手に仕事ができる分野があると、人から感謝される機会は多くなりますね。
全部の仕事を好きなことにすることは難しいかもしれませんが、少しでも自分の仕事内容、生活の中に「自分が得意で人から感謝されるもの」を取り入れる工夫をしていくことは大切です。
その方が、自己肯定感は高めやすくなります。
無気力にならない生き方、働き方を考える
世の中にはいろいろな生き方、働き方があります。
- 会社員
- フリーランス
- 起業
何が正解なのかは人それぞれです。
ただし「何をやっても無駄だ!」と感じてしまうような仕事を続けていっても、得られるものはお金しかありません。
人生の中で大切な「学び」や「充実感」は、自分が無気力な状態では得られるものではないですね。
ボランティアはなぜ自己肯定感を高めるのか
ボランティア活動をすることで自己肯定感が高まることがわかっています。
それは、人や地域に自分が貢献できるからですね。
自分が何かの役に立つことができて、他品から感謝される機会があるので、ボランティア活動をやることが結果的に自己肯定感を高める要因になったりします。
私自身、学生時代に何回もボランティア活動に参加した経験があります。自分が興味のある分野に自主的に参加していたので、参加できること自体に充実感を感じていました。
(私が初めて参加したのは高校生の時で、人工林の管理を目的として夏場に行われる下草刈りのボランティアでした。冬場には枝打ちも行います。)
ただ、それとは別に人から感謝されることも多かったです。
今考えると、感謝されることが自己肯定感につながっていたのは実感できますね。
現代ならネットを利用しない手はない
インターネットの発達により、だれでも気軽に自分のスキルや経験を社会に還元できるようになりました。
例えば「ココナラ」というサービスをご存じの方は多いと思います。
これは、人々の得意を売り買いできるフリーマーケットです。
紹介した「ココナラ」は、お金稼ぎだけでなく自分の価値を社会に提供できることに「楽しみ」を見出している場合が多いですね。
Twitter上でもココナラの楽しさをつぶやいている方をしばしば見かけます。
ココナラの面白いところは「自分では大したことがないと思っていたものでも、世の中には必要としている人がいる」ことを知れることです。
自分が持っている何かしらの価値を相手に直接還元できて、結果が目に見えてわかるものなので、楽しいと思えますよね。
仕事に無気力感を感じている場合は、何かしらの社会に還元できる行動をして自分自身の楽しみ、充実感を感じられるように生活を工夫していくことが重要です。
自分のスキルを増やしていく
「そんなすぐに社会に還元できるスキルなんてないよ」と思う方もいるかもしれません。
その場合は、焦らずにじっくりスキルを磨いていく時間も必要です。
「今は自分のスキルを高めるために行動しているのだから、大したスキルを持っていなくたってしょうがない」と、いい意味で割り切ることです。
世の中では需要があるとわかっているのに、供給が足りないスキルが存在します。
現在でいえばビジネスの場でも使える英語力やプログラミングスキルですね。
これらは、参考書を利用した独学でもスクールを利用した学習でもスキルを習得することができます。
また、転職をしてスキルを磨く時間を多く確保するやり方もありますね。
その場合は、目先の年収の高さよりも「将来自分にどんなスキルが身につくのか」という視点を大切にして活動したほうが、自分の価値を高めることができます。
そして、企業に対して、または世の中に対して「どんな価値を還元していきたいのか」をはっきりさせておくことが大切ですね。
無気力で仕事を辞めたいと思ったら
働くという事は人生の大半を占めるものです。
人生100年時代、生涯現役という言葉は美しく聞こえるかもしれませんが、その間中「無気力」になってしまう仕事を続けても人生の満足度は大きく上がりません。
中身の薄い人生になってしまいます。
それよりは、自分の生き方を考えるとともに、社会に還元できるものは何なのかを考えれ行くことが大切です。
特段のスキルがないと思うのなら、これから学んでいけばいいだけの話です。
何歳になっても遅いという事はありませんし、「今が一番若い」という事に変わりはありません。
無気力を感じているのなら、まずは行動してみてはいかがですか。