会社にテレワークの環境は整っていますか。
総務省の「平成30年通信利用動向調査」によると、テレワークを導入している企業は19.1%でした。
約5社に1社はテレワークを導入しているのですが、まだまだ少ない印象ですね。
あなたが今、テレワーク環境が整っている組織で働いているなら、それはラッキーですよ。
今後の動向ですが、テレワークの導入を具体的に予定している企業を含めても25%強なので、普及するには時間がかかりそうです。
仕事内容によってはテレワークに適していないものも現状ではありますね。
ただ、導入を具体的に検討している企業を含めても全体の4分の1しかないというのは、やはり少ない気がします。
全体の4分の3の仕事がテレワークに適していないのかと聞かれると少々疑問です。
「関係先の会社が導入してくれれば自社も導入できる!」
みたいなことはありそうですけどね。
私はテレワーク実施者ですが、やはりテレワークを行うことに大きなメリットを感じています。
この記事は
- 自宅でテレワークを実施する5つのメリット
- 制度が整っているなら積極的に使ってみるべき
という構成で展開されています。
もちろん、テレワークにはデメリットも存在しますが、それはどんなものにも共通します。
メリットしかないものって基本的に存在しないと思っていますし、デメリットを超えるメリットがあるのなら十分利用するに値しますね。
Contents
テレワークとは
そもそもテレワークの定義って何?っていう話ですね。
総務省のHPに定義が転がっていたので、以下参照します。
テレワークとは、ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に
活用できる柔軟な働き方です。
出典元:総務省ホームページhttp://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/telework/18028_01.html
時間や場所に縛られない働き方を言うので、定義の範囲としては広いですね。
一般的にテレワークというと
- 自宅でのテレワーク
- サテライトオフィスを利用したテレワーク
- 通勤中、移動中のテレワーク
の3つがあげられます。
会社の制度の整備状況によって、3つ全て実施できるところもあれば、一部しか利用できないところもあると思います。
テレワークには会社側にも個人側にも双方メリットがあり、よく聞く話では
・生産性の向上 ・ペーパーレス等での費用削減
・柔軟な働き方の確保
・仕事と家事や育児、介護の両立
といったところですね。
私は自宅でのテレワークを主に利用しているので、以下の記事では
「自宅でのテレワークのメリット」
について話していきます。
自宅で行うテレワークのメリット5選
2-1.通勤時間がない
「現代人は忙しい」「現代人は時間がない」と言われて久しいのに、一日の中の大切な時間を通勤時間にあてているのはもったいないですね。
ネット環境が整備されていれば、パソコンだけで仕事が完結できる場合もあります。
仕事の内容にもよりますが、パソコン作業だけで完結する仕事なら、わざわざ通勤時間をかけて会社の建物に行く必要はないですよね。
テレワークなら通勤時間がない分時間を有効活用できますね。
職場まで片道1時間かけて出勤している人なら、1日2時間も自由な時間が生まれるわけです。
これって結構すごくないですか?
2時間あればいろんな事ができてしまいますよ。
電車内でも勉強とか読書とかできますが、やっぱり落ち着いてできる環境には敵わないですから。

2-2.身支度をする必要がない
通勤時間がないことと同様に時間削減につながることが、この「身支度をする必要がない」です。
会社に行く前にいろいろと準備をしますよね。
着替えたり、化粧をするなどの手間があります。
家でワイシャツのアイロンがけをしている人なら、その作業がなくなるだけでも大分手間は減りますね。
まだまだスーツで通勤して仕事をすることが大多数の日本において、スーツに着替えなくていい、アイロンがけやクリーニングなどのコストを払わなくていいのは魅力的ですよ。
ちなみに化粧をしなくていいというのは実際の社内の女性テレワーカーからの声ですね。
「私の化粧時間は5分ですっ!」
って聞くと、
「すげー、はえーー!」
と思うのですが、そもそも化粧をする必要がなければ無いに越したことはないでしょうね。
通勤時間と身支度の時間を合わせたら、結構な時間を削減できますよ。
2-3.集中したい時にはもってこい
職場って、結構話しかけられたりしませんか?
どんなに集中して作業している時でも、話しかけられたらそれだけで集中が途切れてしまいますよね。
近場にいると、何気なく話しかけられてしまうものなんですよね。
めちゃめちゃ集中して仕事しているときに話しかけられて
「今いいところだったのに。。。」
ってことありませんか。
まぁ、目と鼻の先にコミュニケーションを取りたい相手がいるので、直接聞いてしまう気持ちはわかりますが。
テレワーク中だったらチャットかメールがコミュニケーションの基本になりますからね。
直接話しかけられるリスクがないので、わりと効率はいいと思いますね。
それに、職場だと雑音も多いですよ。
すぐ後ろを歩く音とか、他の部署の人が電話で大声で話していたりとか。
そんな雑音に囲まれていたらなかなか集中できません。
ガヤガヤしているところに慣れるとわからないですが、静かな環境でこもって作業できた方が集中力が増して作業がスパスパ進んでいきますよ。
2-4.自分の好みに合った職場環境を作れる
職場環境を自分の好みに整えることができるというのは大きなメリットです。
私が特にいいなと思ったのが「室温を自分好みに設定できる」という点ですね。
職場だと、どうしても「適温」に感じる気温というのは人によって異なってきます。
同じ室温でも「暑い」と思いながら仕事をしている人もいれば、「少し寒い」と思っている人もいますからね。
その点、自分の部屋で仕事をする場合は室温を自分好みに設定できるので、仕事をしていて不快感は感じませんね。
室温以外にも、自分の机周りのレイアウトの設定とかも自分好みでできます。
部屋の広さにもよりますが、自分が仕事をやりやすいように机の大きさとか椅子選びとか色々と設定できるのはいいですね。
自分の仕事のやりやすいように職場環境を設定できるのは大きなメリットですよ。
2-5.風邪やインフルエンザが蔓延しない
職場って、空気がこもったりしていませんか。
なんか淀んでいるというか、新鮮な空気ではないですよね。
しかも冬場はインフルエンザが流行したりしますからね。
皆さんも経験ありませんか?職場の誰か一人がインフルエンザにかかると、周りの人が時間差でバタバタと倒れていく光景を。。。
こんな菌が蔓延する部屋に一日中箱詰めされて、効率の悪い仕事のスタイルでいることの意味ってなんなんでしょうか?
と思ってしまいます。
健康や予防に対する意識は人それぞれですからね。
予防意識が低い人がいると、職場のフロアの中の環境は確実に悪化します。
しかも、幼い子供さんがいらっしゃるようなご家庭なら、職場から風邪菌を持って帰って子供に移してしまうリスクもあるわけですよね。
昔みたいに職場でないと仕事ができないような環境なら仕方ないですが、今日においては変わっていいところだと思いますよ。
マインドを変えないといけない話
テレワークはメリットがあるのに、まだまだテレワークに漠然としたネガティブなイメージを持っていたり、テレワークだと仕事ができない部分があるなんて思う方もいます。
私の職場にも特に理由もなくネガティブなイメージを持っている人もいます。
そういう人は無意識のうちに、仕事に合わせた働き方の考え方になっているんだろうなと思います。
仕事の型を変えるという考え方がそもそもなくて、仕事の影響が出ないところだけ取り入れていくみたいなイメージなのかと。
大切なことは、今の仕事がテレワークに合うかどうかなのではなく
「テレワークに合わせて業務フローを変えられないのか」
を検討することと思います。
仕事のやり方を中心に働き方を調整していくのではなくて、働き方を中心に仕事のやり方を調整していくって考え方でないと、テレワークとかの今までとは違う働き方って浸透していかないですね。
テレワークに変更すると、今までと仕事のスタイルが変わるので若干の不具合が出てくるでしょうが、働き方の選択肢を増やしておいた方がメリットが増えることも確かです。
勤怠管理などのデメリットをコントロールしつつ、メリットを享受できるような体制を整えていく意識は、今後も環境の変化に適応していくために必要でしょうね。
制度があるのにみんな使わないのはもったいない
制度があるのに使っていない。
こんな状態ではありませんか。
制度が整っているなら、一度使ってみたほうがいいですよ。
通勤時間や出勤の支度がないだけでも、大分楽ですし時間も生まれます。
初めのうちはテレワークで仕事するイメージがつかないかもしれませんが、とりあえずやってみないことには何もわかりませんからね。
テレワークしてみて、自分の仕事と照らし合わせて「メリット」「デメリット」をそれぞれ把握したら、仕事に応じて最適な働き方を行えばいいわけですから。
「会社に行く日」と「テレワークを行う日」を柔軟に使い分けながら仕事をしたほうが圧倒的に効率は良くなりますね。
もし、制度が整っているのに使っていないのならもったいないです。
働き方改革の波に乗ってテレワークしてみてはいかがですか。