読書をする方なら、速読という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
もし速読ができたら、そのメリットは大きいですよね。
本を早く読めるようになれれば、同じ時間でも大量の情報をインプットすることができるのですから。
速読に憧れを抱いている人も多いと思います。
私自身も過去には速読に関する本を読んだ時期があります。
が、私の場合は結果として効果がわからなかったですね。
ただ、読書数を重ねるにつれて自然と読むスピードは速くなりました。
この記事では、私が実際に効果があったなと思う読書の方法を話していきます。
Contents
速読とは
速読は、本を早く読むためのテクニックですね。
速読の本って、書店に足を運べば結構な数が並んでいたりします。
読書を習慣にしている方なら、一度手にとって読まれた方もいると思います。
速読の本の中には
- 目の動かし方
- 一気に複数行を読む
といったテクニックが書かれているものもあり、そのやり方も多種多様です。
ただ、この速読に対して、科学的にはその効果に疑問符を投げかけるような実証結果が2016年に出ていたりもします。
速読の効果については賛否両論あるところです。
自分でやってみた経験
すでに述べたように、私は速読の効果は実感できませんでした。
本の内容によっては早く読めるものもありますが、すべての読書に効果があるという事ではなかったですね。
とりわけ、自分が初めて読むジャンルや、少々難しいことが書かれている本は、速読をしても頭の中にほとんど内容が入ってこなかったです。
読書をしている以上、その本の内容が頭に入っていることが大事です。
速読のテクニックを駆使すると、確かに読むこと自体は早くなりますが、書かれている内容に関しては熟読のほうが頭には残る印象です。
効果があったスピードアップ方法
とにかく本を読む
速読のテクニックを駆使するよりも確実に本を読むスピードが速くなる方法は、やはり、
それなりの読書量をこなすこと
です。
とてもシンプルな結論ですが、このやり方なら確実に読むスピードは上がります。
読書量をこなすことで、情報に対する基礎知識を養うことができ、それが読むスピードを向上させることにつながります。

知っている部分は読み飛ばす
本というものは、そこに書かれている内容すべてが自分にとって新しいものというわけではありません。
もちろん新しい内容も含まれていますが、すでに知っている内容、特に読む必要がないと思えるところもありますね。
もし、すでに自分が知っている内容が本の中に出てきたら、その部分は読み飛ばしましょう。
これが、結果的に本を早く読むことにつながっていきます。
順番に読まない
本は、何も初めから順番に読まなければならないものではありませんね。
自分が気になる見出しのところだけ読んでもいいですし、章の中でも結論が書かれているところを先に読んでしまってもいいですよね。
一つの章があったとして
- 事例
- 研究からわかったこと
- 結論=どう行動していけばよいか
の順番で書かれていることがわかれば、いきなり結論のところを読みに行ってしまってもいいわけです。
結論がわかって満足すれば、「①事例」や「②研究から分かったこと」は読んでも読まなくても良いですね。
そのあたりは内容によって自分が読みたければ読む程度で判断していけばいいと思います。
「読み飛ばしたところに大事なことが書かれているかもしれないのでは?」
って思うかもしれません。
確かに情報を取りこぼしてしまうこともあるかもしれませんが、それよりも、空いた時間で2冊目、3冊目と読んで行った方が効率は良かったりします。
本の中で重要なことが書かれているのは一部で、そのほかは読んでも読まなくても影響がないような内容が多い。
本の中での重要な部分、自分が知りたいと思っていた部分がわかれば、後は読まないで、ほかの本に移ってしまった方が結果的に吸収できる情報量は多くなりますよ。
朝の時間に読書をする
やはり、頭がスッキリしている時間帯に読書をした方が読書スピードは上がります。
それに、難しいことも頭にスラスラ入っていきます。
仕事終わりで脳みそもクタクタの時に難しい内容を読んでも頭に入らないですよね。
いちいち内容につまづいて読書が思うように進まなかったという経験をされている方も多いのではないでしょうか。
シンプルに、頭がスッキリしている時間帯に読書をした方が、読むスピードも頭に入る情報も確保できます。

効果的な本の読み方
その本を読む目的を明確に
私は本を読む前に、そもそもこの本に何を期待しているのかを思い浮かべるようにしています。
「どういう知識を得たくてこの本を手にしたのか」
をぼんやりとでも思い浮かべてから本を読むようにしています。
やはり本を読む目的が明確になっていた方が、その部分を意識して読むので、本から吸収できるものも多くなります。
- 資産運用の基礎を知りたいから
- 睡眠に関する情報を知りたいから
という目的もあれば、単純に
- 面白そうだから
- ワクワクするから
という理由のものもあります。
内容を頭に入れるためにも、読む目的を明確にしておくことは大切ですね。
読書中も受け身にならない
目の前の本をただ読んでいるだけだと、どうしても受け身になってしまいます。
ニュースを聞き流すように、文章を流し読みしているだけでは、頭に残る内容も少なくなってしまいますから。
本を読んでいる途中で気になった部分があったら、読むのを中断して自分なりに頭の中でまとめてみるのがおすすめです。
「こういう事なんだな」って頭の中で自分の言葉でまとめてあげると、何もしないよりは内容が頭の中に入りやすいです。

読書スピードが遅くても焦る必要はない
読書をしていて「本が早く読めない」と焦る必要はありません。
何事も慣れが重要で、本も量をこなしている間に自然と読書スピードが上がっていきます。
私自身、初めてのジャンルの本を読む場合、一冊を読了するのに2~3時間ほどかかります。
ですが、すでに内容をある程度知っているジャンルの本を読む場合は、1時間もかからないぐらいで読めるものもあります。
純粋に読み飛ばす部分が増えてくるので、それに応じて読書時間も短くなっているイメージです。
読書を初めて日が浅いという方は、読書のテクニックを求めるのではなく、まずは単純に読む量を増やすことに重きを置いた方がいい。
速読ができたらいいとは思いますが、初めから飛び級を狙わない方がいいですね。
まとめ
今回は速読について書いてみました。
やはり、読書を始めて間もないころ、十分な基礎知識がついていないころは、単純に読む量を増やしていった方がいいです。
読む量を増やせば確実に読書スピードは上がりますから、まずはしっかりとした読書習慣をつけることに重きを置いてみてはいかがですか。