- 将来の「仕事」に対して不安を感じている
- 将来の「お金」に対して不安を感じている
- 将来の「健康」に対して不安を感じている
あなたは自分の将来に対して不安を感じていますか。
令和に入り、年金不足問題や、大企業のリストラ発表など、将来を不安視させるニュースが相次ぎました。
自分の将来に対して全く考えたことのない人のほうが少数派だと思いますが、はっきりとした未来が見えない状況で、あれこれと考えてしまう事は辛いことでもあります。
漠然とした不安を抱えつつも、どうすればいいかわからないで行動できないときほどつらい時はないです。
そして、将来の不安は時間がたてば消えるものでもないですよね。
今回は
- 仕事のこと
- お金のこと
- 健康のこと
で感じている将来の不安に関して、対処法を踏まえて書いていきます。
Contents
不安という感情は決して悪いものではない
人間はポジティブに感じるときもあれば、ネガティブな感情が心を覆ってしまう時もあります。
不安という感情は、多くの人が感じる自然な感情です。
「不安な感情なんてない方がいい」
なんて考えてしまうかもしれませんが、実は不安という感情は自分自身に対して効果的に働いている面もあります。
不安は将来のリスクを回避するために効果的な感情
不安という感情があると、行動する原動力になりますね。
物事を不安に感じなければ、現状のままで満足してしまい行動することなんてありませんから。
極端な話、将来に不安を感じていなければ「働くこと」を選択しないかもしれません。
でも、私を含めて大勢の人が働いているのは、少なからず「働かないと生活できないのではないか」という将来への不安を感じているからですね。
働くことが当たり前すぎるので、もはや不安に感じないかもしれませんが、働くことなく将来の生活が保障されるなら、よほどの仕事好きを除いて多くの人が働かなくなるかもしれませんね。
不安という感情があったほうが、将来起こりうるリスクを想定し、それに対して今から適切に対処していくキッカケになります。
不安という感情にしっかりと反応していくためには、「自分が何に対して不安を感じているのか」を具体的に把握しておいた方がいいですね。
将来に不安を感じているのはあなただけではない
将来に対して不安を感じることは自然な感情だと述べました。
そして、何に対して不安を感じるかはその時の自分の状況や周りからの影響が大きく関係してくる部分です。
ところで、この「将来への不安」に関しては国の方でも調査を行っています。
現在の悩みや心配事の有無を日本の若者に聞いたところ、『心配』(「心配」と「どちらかといえば心配」の合計)と答えた割合は「お金のこと」(79.3%)が最も高い。
次いで、「自分の将来のこと」(78.1%)、「仕事のこと」(70.8%)となっている。
一方、『心配』と答えた割合が低いのは「友人や仲間のこと」(38.3%)である。
出典:我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 (平成30年度)
https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/ishiki/h30/pdf-index.html
この調査は「仕事のこと」「お金のこと」「健康のこと」など、10項目を超える内容をピックアップし、それぞれの項目に対して、どのぐらい心配に感じているかを評価してもらった結果です。
平成25年度にも調査を行っていますが、この時と比べて「仕事のこと」「お金のこと」「健康のこと」について「心配、どちらかと言えば心配」と答える人が増加していることがわかります。
あなたが感じている不安は、今の日本で多くの人が感じている不安なのかもしれません。
不安が解消されないのはなぜか
不安な感情は抱くことは自然なことです。
同時に、多くの人が不安な感情を少なからず抱えていることがわかります。
ただ、不安な感情が解消されないのはなぜなのでしょうか。
コントロールできないことに不安を感じている
不安な感情は行動を起こすための原動力になることは既に書いた通りです。
しかし、世の中には自分がコントロールできないものも存在します。
つまり、不安に感じていても仕方のないものですね。
例えば「明日自然災害が起きたらどうしよう」とかですね。
自然災害に対して対策を取ることは可能です。
でも、自然災害そのものを防ぐことはできませんよね。
対策はできても、根本的な解決はできないものなので、不安に感じていてもキリがないことになります。
そういうコントロールできないものに関しては、いい意味で割り切っていくことも必要です。
対処法がわかると不安は和らいでいく
では、ある程度コントロールできるものを不安に感じている場合はどんな時でしょうか。
それは、物事に対して「どう対処していいかがわからないとき」ですね。
この場合は「対処法」がわかれば不安は解消していきます。
自分の中にある「不安が解消した事例」を思い出してみる
例えば、初めてやったバイトを思い出してみてください。
初めてのバイトの時は、勝手がわからないことに少なからず不安を抱えていたと思います。
でも、仕事をしていくにつれて徐々に不安は解消していきますよね。
それは「何をどうすればいいか」という勝手がわかってきたからです。
では、別のバイトを始めてみることとなった場合はどうでしょうか。
これもまた、多少の不安は抱えることになります。
でも、初めてのバイトの時よりは不安は感じませんね。
なぜかというと
- 初めのうちは遠慮なく人に聞けばいいことを知っているから
- 話しやいすい人を見つけることで、早くバイト環境に馴染めることを知っているから
- 年齢が離れている人とのコミュニケーションの取り方を知っているから
- わからない仕事でも徐々に慣れていけばできるようになることを知っているから
- 飛び込んでしまえば何とかなることを知っているから
漠然とでも心のどこかにこのような自信を持っていたはずです。
そしてそのような自信が湧いてくるのは、どうすればいいかという対処法を知っていたり、未来の姿がある程度想像できるからですね。
状況をコントロールできるようになると不安は減っていきます。
具体的な不安の解消方法は
この記事では「仕事のこと」「お金のこと」「健康のこと」に関する不安の解消方法について話していきたいと思います。
仕事に関する不安の解消方法
仕事に関して不安に感じている場合、以下のような内容がありますね。
- 将来十分な給料がもらえるか不安・・・・・・・・・・①
- 将来リストラされないか不安・・・・・・・・・・・・②
- 将来会社が倒産しないか不安・・・・・・・・・・・・③
- 仕事と育児を両立できるか不安・・・・・・・・・・・④
- 仕事と介護を両立できるか不安・・・・・・・・・・・⑤
- 仕事が自分にあっていないので続けられるか不安・・・⑥
- 職場の人間関係が不安・・・・・・・・・・・・・・・⑦
上記のような不安は、大きく分類すると以下のようになります。
- ①~③ → 収入に関する不安
- ④、⑤ → 働き方に関する不安
- ⑥ → 自分の適性に関する不安
- ⑦ → 職場環境に関する不安
収入に関する不安の解消方法
勤めている会社に自分の収入の全てを依存している場合、収入に関する不安が付いて回ることになります。
なぜなら、会社に何かあった場合、自分の収入が「0」になることが目に見えてわかるからです。
少々話がずれますが、投資の世界では「卵は一つのカゴに盛るな」という有名な言葉があります。
これは「卵を一つのカゴの中に入れてしまうと、そのカゴを落とした時に全部の卵が割れてしまうが、複数のカゴに分けておけば、そのうちの一つのカゴを落として卵がダメになっても、ほかの卵は影響を受けずに済む」という考え方です。
労働も、自分という資本を「一つの会社に投資」していると、その会社に何かがあったときに自分がダメになってしまうという事です。
収入の不安を解消するためには「収入のルートを複数確保する」ことが有効な手段となりますね。
具体的には「副業」や「スキルを身に着ける」ことになります。
副業に関しては収入源が複数になるのでイメージしやすいですね。
スキルに関しては、労働市場から評価されているスキルを持っている場合、一つの会社がダメになってもほかの会社に転職できる、もしくは個人事業主として仕事を受注できる可能性が残ります。
スキルを持っているという事は、いざとなれば他の会社から収入を確保できるという事ですね。
働き方に関する不安を解消する方法
「仕事と育児や介護を両立したい」と感じている社会人は多いです。
ただ、これらを両立できるかどうかは仕事の量(残業時間)と会社の福利厚生によるところが大きいのが現実ですね。
幸い、現在の日本では「働き方改革」が進んでいて「長時間残業の解消に向けた取り組み」、「有給休暇の義務化」や「テレワークの促進」に力を入れている企業も増えています。
現在勤めている会社が働き方改革に前向きな場合は、制度が整うのを待つ方法がありますね。
更に、働き方に関して希望が叶う転職先が以前より増えているかもしれないので、一度その数を調べてみてもいいかもしれません。


自分の適性に関する不安を解消する方法
自分がどんな仕事に向いているかを理解していると、仕事をするうえで有利ですね。
苦手なことをしているよりも、得意なことをしていた方が自分に対するストレスは少なくなります。
「グッドポイント診断」や「ストレングスファインダー」は、自分の適性に関する診断をしてくれるので、試しに一度やってみるのがおすすめです。

職場の人間関係に関する不安を解消する方法
職場の人間関係に関しては、職場環境に対する不安と、自身の心の持ちように関係してくる部分です。
職場でパワハラが横行している場合は人間関係の不安は尽きませんね。
人間関係に関しては「相手をコントロールできない」部分が多いので、有効な解決策としては
- 一人で抱え込まない
- 法律の知識を最低限理解しておく
- 相談ができる専門機関があることを把握しておく
- 職場環境を変える
になりますね。
同様に、自分自身の考え方、心の持ちようについても整理しておくと効果的です。

お金のことに関する不安の解消方法
お金のことに関しては、現在の収入や将来生活できるだけのお金を確保できるかが不安という部分ですね。
収入に関する不安の解消方法
これは、仕事の不安で取り上げた「収入」に関することと解決策は重複します。
将来のお金に関する不安の解消方法
将来の収入に関しては「予測することが困難」です。
しかし、「支出」に関してはある程度予測することができますね。
将来のお金に関する不安を解消するなら、収入面よりも「どのぐらいの支出があるのか」といった知識や「お金の取り扱い」に関して勉強していった方が効果的です。
お金に関する勉強に対して「アレルギー」を感じてしまう人は多いかもしれませんが、不安を解消したければ、ある程度お金に関する知識は必要です。
「人生の3大支出」なんて言葉がありますが、正確に回答できる人は少ないかもしれません。
お金に関しては、FPに相談する方法もありますが、できれば自分自身で勉強していくことをおすすめします。
健康に関する不安の解消方法
健康に関するものは
- 食事
- 運動
- 睡眠
ってフレーズはよく聞くと思います。
でも、言葉を聞くだけで自分から調べていく人は少ないですね。
健康に関して不安を感じているのなら、自分自身で能動的に情報を取りに行くことや、実際に行動していくことが大切ですね。
食事に関しては「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」という本がおすすめです。
行動に移していくための工夫
不安の解消方法はわかったけれども、行動に移していくことができない、または、行動が続かないと感じている方もいますね。
行動を起こすうえで大切なことは「小さな目標を設定して一つずつクリアしていく」ことです。
初めから大きな目標を持っていると、目標の高さに挫折することになります。
例えば、副業することを目標にしても、行動に移せなければ意味がないですよね。
そうではなく、目標を細分化してやることを細かく明確にすることです。
今日は「アプリをダウンロードする日」、明日は「サイトに登録する日」、明後日は「どんな仕事があるのかを調べる日」といったように小刻みに目標を設定しておくと、行動に移しやすくなります。
行動のスピードが遅いのでは?と感じるかもしれませんが、「副業しようかな」って思いながら一週間経過してしまった人と比べると、既に差がついていることがわかりますね。
まとめ
今回は、不安に感じてしまう事とその解消方法について
- 仕事のこと
- お金のこと
- 健康のこと
にフォーカスしてまとめていきました。
不安を解消する方法は、「対処法を学んで行動していくこと」です。
不安に関しては、時間が解決してくれるものではありませんね。
少しずつでもいいので、自分から行動していくことが大切です。